(2) 灼熱のウイーンを行軍す
4時間あまりのヨーロッパ鉄道旅行を堪能して、ウイーン中央駅に到着。
いったん駅からほど近いホテルにチェックインした後、市内ツアーに出発。これから午後いっぱいは、市街のおもだったポイントを見て回ります。本日も晴天、そして猛暑です。
中央駅から北へ向かい、まず訪れたのは「ベルデヴェーレ宮殿」。ここにはチェコが誇る画家・クリムトやシーレの作品が多数展示されていますが、「えっクリムトってチェコの人だったの」、という程度の教養しかない私は、その作品群にただ見とれるばかり。
そしてとにかく庭園が広い広い。何様式というのか(いわないのか)知りませんが、整然と均整のとれたレイアウトとスケールの大きさには、「ああ、そうですか。」というしかありません。
■ベルデヴェーレ宮殿
ウイーンは今日も晴れだった。
中央駅も再開発で新しくなった由
再開発進行中の駅前。
殺風景なること、灼熱の砂漠を行くが如し
・
ようやく入り口の門にたどりつきましたが
門を入ると大きなお庭
ひたすら先に進む。この建物は何なのか
何かはわからないが写真は撮っとく
門から10分歩いてやっと入館口
虫歯菌の像です(違うって)
展示室は撮影NG なので
イメージカットでお送りしております
これからまた歩くんか・・・
そうです、これからあの後ろに見えている塔(よりもっと先)の方まで歩くことになります
(宮殿の3階(ぐらい)の窓から撮影)
そうとは知らずに成り行きに身を任せる人々
オホホ、いってらっしゃい
庭園を出て、「アカデミー劇場」「コンツェルトハウス」といった名所の横をすり抜け、ウイーン・フィルの本拠地「楽友協会ホール」の前を素通りし、「国立歌劇場」の脇を通ってたどりついたのは、「カフェ・ザッハー」。あの有名なチョコレートケーキ「ザッハートルテ」を本家本元で味わいたい、というメンバーとここで一時散会し、他のメンバーは界隈のレストランで遅めの昼食兼早めの夕食。これまた本場のシュランメル音楽を髣髴させるアコーディオン弾きのお兄さんも登場して、雰囲気を盛り上げてくれます。
代表的なビールをあれこれ試してひと通り出来上がった後は、ザッハートルテ組と合流して再び歩き始めます。
旧市街の中心部を北上し、ウイーンのシンボルともいわれる「シュテファン寺院」を経て東へ向うと現れるのが「市立公園」。ここにかの有名な「ヨハン・シュトラウス像」があります。
余談ながら、公園内の公衆トイレを使った際、チップの50セント(1ユーロの半分)の小銭を持ち合わせておらず困っていると、管理人のおじさんが「しゃあないな、もうええわ。」(確かにドイツ語でそう言った、ような気がする)と大目に見てくれたことが、今となってはいい想い出です。(ユーロ圏に入国する時は、ちゃんと小銭を作っておきましょう。)
日本を出発前に「ウイーンに行ったら何したい?」とツアコンF氏に訊かれて、「ヨーロッパの鉄道に乗って、シュトラウス像を見られたら、あとは何でもいい。」と答えた私。これで全部成就したので、あとは成り行きで、皆さんについていくだけです。公園を出て、ドナウ運河を一瞥してから旧市街の外周を走るトラムで移動して「国会議事堂」を眺め、「新王宮」の庭園を横断してから地下鉄でホテルへ戻りました。(駆け足の一日を駆け足で説明すると、まあざっとこんな感じです。詳しいことは、アバウトな写真でご覧ください。ああ疲れた。)
■素通りされた名所たち
その1
「アカデミー劇場(の楽屋口)」
その2
「楽友協会ホール(のチケット売り場)」
その3
「国立歌劇場(の方向)」
■とにかくメシだ、メシ!!
うまいビールに
ウイーン名物「シュニッツェル」、そして
本場のシュランメル音楽のムードに酔う!
■シュトラウスさんを訪ねて
シュテファン寺院(さっき庭園の写真で後ろに
見えてた塔)の前を歩いています(画面の右手→)
市立公園。カップルだらけ
とにかくトイレの位置を確認。どこだ・・・
ついに念願の像とご対面!
「名曲アルバム」とかでおなじみのシーンですが
そんなに大きなものじゃありません
■ウイーン点描
ドナウ運河のさざなみ
たそがれの国会議事堂
(あえて電車を入れてみた)
名所のひとつ「新王宮」は市民の憩いの場
■客室の比較
ウイーン。問題のダブルベッド
プラハ。小さくて四角いのは冷蔵庫、ただし
中はカビ臭くて使い物にならず
ウイーンでのホテルの話。これはやはり書いておかなければなりません。
話が前後しますが、列車でウイーンに到着後、駅から南に歩いて数分の「ホテル ツァイトガイスト ビエナ ハウプトバーンホフ (Hotel Zeitgeist Vienna Hauptbahnhof)にチェックインした際のこと。ここはなんと堂々の一つ星クラス。
フロントでもらったルームキーは428号室。もともと2人相部屋だとは聞いていたので、同室のバストロN氏と部屋に行ってみたら。あらまあなんと、堂々の「ダブルベッド」仕様ではあーりませんか。一瞬顔を見合わせる私たち。
「んーまあ、しゃあないかー、端っこに離れて寝るかなあ」、とノンキに構える私。一方N氏は、まあ怒った怒った。もう何十年の付き合いだけれど、どんな修羅場でも大人の対応でスマートに切り抜けて見せるN氏が、こんなに血相を変えた場面は見たことない。フロントに猛抗議で、別室を確保させて移っていかれました。んー、別に僕はよかったんだけどなあ。(はい、ネタですから.)
それにしても、さすがの一つ星。チェコのお宿と比べるのは酷です。
(でも写真で比べてみるw)
ウイーン。洗面室左手奥のシャワースペース
との間に仕切りのドアはない
プラハ。シャワーブースのスライド式のドアは
ガタピシしていてきっちり閉まらず。
シャワーヘッドのホルダがグラグラするので
引っ張ったら壁面からネジごと取れた。
(また戻しておいた)
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