■第1日:8月8日(土)  朝便で、関空から仁川経由でプラハへ。現地に夕方到着、夜は宴会

(1)関空で

 8月8日(土)午前7時過ぎ、東は奈良県(宇陀市)から西は岡山(!)まで、メンバー一同とその家族14名が、関西空港4Fの国際線出発ロビーに集結。
 トロンボーン4人は、まずロビー北端の「手荷物ラッピングサービス」に楽器を持ちこんで、段ボールに梱包してもらいます。(梱包代金と、片道分の追加手荷物料金約16,000円は、まあいろいろあって結局旅行代理店のご負担に。)
 梱包は、楽器のケースにぴったりの箱があるわけではなく、既成の箱を切っては荷造りテープで貼り合わせ、隙間にエアパッキンを詰め込むという完全オーダーメイド。1個仕上げるのに20分、4個だと80分! これ出発に間に合わんぞ!とハラハラしましたが結果的には、まあ何とか全員乗れました。

 梱包が済むと、大韓航空のカウンターでチェックイン。
   ・パスポートとEチケット控を提示し、座席の指定を受ける。
   ・トランクと楽器(段ボール)を預ける。
    (楽器については、韓国側のスタッフが「貴重品に破損があっても文句はいいません」的な承諾書を持ってきてくれるので、
     いわれるままに時価を日本円で記入し、サインをして渡す。このあと、段ボールには「FRAGILE」の赤い札とともにこの
     承諾書の控が貼られ、係員のハンドキャリーでいずこへともなく運び去られる)
   ・カウンターの並びにある別コーナーへ案内され、追加手荷物料金を払う。
   ・カウンターから税関職員を電話で呼び出してもらい、高額品の国外持ち出しを申告。
    (やってきてくれたのがかわいい国税女子でびっくり。「25万円くらいなんですけど」というと、「あ、大丈夫です(ニッコリ)」の
     ひとことで、おとがめなし。)
 これでひとまずカウンターでの手続きが20分ほどで終了です。

 続いてセキュリティチェックに進みますが、ここは結構な長蛇の列。
 通過後3Fへ下りると出国検査場。フロア中央に税関の小さなカウンターがあり、「外国製品の国外持ち出し」を申告します。
 (楽器が外国製なので、出国時に申告を忘れると、国外で購入したとみなされて入国の際に関税がかかったりします。)
 現物はすでに預けてしまっているので見せる必要はなく、書類上で楽器の特長や時価を申告して税関の確認印をもらい、入国検査まで大切に持っておきます。
(書類をもらおうと声をかけると、座っていたのはさきほどの国税女子。思わぬ再会で少し赤面。。。)

 パスポートコントロールを通過して、手続きはすべて終了。ウイングシャトルで北ウイングの先端駅まで乗車し、9番搭乗口へようやくたどり着くと、時刻はすでに9時に近く、搭乗案内も間近でした。





ロビーに着くなり「関西テレビ
ですが」。
録れ高に協力してさしあげた

(撮影:田中敬子さん)

超アナログな梱包作業。
もうおまかせするしかない

もうすぐ搭乗開始。トロンボーンは
まだあと2人が出国手続き中

メンバーのほぼ半数はご婦人同伴


(2)機内で


《関空〜仁川》
 ハブ空港である仁川まで、KE722便(機材はA330)で約2時間弱のフライト。搭乗して離陸を待っていると、なんと会社の同僚Kさんが偶然乗り込んできたのに遭遇してお互い目が点に。後日聞くと、はやり仁川経由でロンドンへ行ったとのこと。

 ほぼ9時30分の定刻に出発。出された機内食のパンが、地元泉佐野のベーカリー製であることに少し感動したり、座席のモニターで飛行位置を確認したりするうちに、あっけなく仁川に到着。北海道へ行くよりも韓国は近い隣国であることを実感しました。

《仁川〜プラハ》
 仁川からプラハまではKE935便(B747-400)。1時間ほどの乗り継ぎの間に天候が悪化、雷雨の中をそれでも定刻12:45に出発。
CAさんは私が日本人だとわかると丁寧な日本語でアテンドしていただき(他のメンバーではそうとは限らなかったらしいが)、にこやかでフレンドリーな方ばかりでした。


 ディナーはエコノミークラスながら、肉・蛸(辛口の炒め物)・ビビンバの3種からのチョイスがOK。大韓航空の「ビビンバ」は、機内食業界最高栄誉の「マーキュリー賞」を受賞したほど好評だときいていたので、早速リクエストしたところ、ここでハプニングが。しばらくしてCAさんがあやまりに来て、「ご飯がなくなってしまいました」とのこと。その代わりにと、他のメニューから肉料理を付けてくれました。2つの味が楽しめて、どちらもおいしかったです。
 その後も、ご飯物がなかったことを心配してか、「オニギリもありますよ!」と声をかけてくれるなど、気配りを感じました。
 一番窓側だったので、隣席のお二方(韓国のご夫婦連れ)の様子を見計らいながらトイレに行くのになかなか気を遣いましたが、うたたねしたり、音楽を聴いたり、パーソナルモニターのゲームをしたりで、それほど退屈を感じない11時間のフライトでした。



●関空〜仁川 (KE722便

3-3-3配置のエアバスA330の機内

離陸後、ほぼ最短ルートで仁川へ

アップルパイとカップケーキ、フルーツ、
ヨーグルト。スプーンなどは金属製

あっという間に仁川到着。
初めての韓国


機能的に設計された仁川のターミナル

1時間弱の待ち合わせ

飲食コーナーも充実

仁川は大韓航空のハブ空港

プラハ行きのジャンボに乗り込みます



●仁川〜プラハ (KE935便

下半分の丸い虹これは幸先良い?!

メインのビビンバ。具を野菜に混ぜる。
ご飯が品切れのおわびに肉料理も。
付け合せは漬物、果物、わかめスープ。
ただしお湯が入っていなかった(--:)



食事が済むと減光。昼間のフライトでも
必要なの?

ブラインドを上げると高度38,000フィートの
まばゆい光。仁川から8時間、ユーラシア
大陸を順調に横断中


著者近影。すぐ後ろは非常口で、のびのびと
リクライニングできたのは助かった

到着前に2度目のミール。チキンにサラダ、
フルーツ、パン


関空発便でスナックに配られたおにぎりをとって
おいたので、ここで食べてみる。ビビンバご飯に
韓国のり。結構おいしい



(3)プラハ到着

 現地時間の8月8日(土)16:50(日本時間8月8日(土)23:50)、ヴァーツラフ・ハベル国際空港に到着。
 旅行代理店が手配したバスでプラハ10区にある「Hotel Fortuna City」へ。プラハ城の丘の下をトンネルで抜け、ブルダヴァ(モルダウ)川を渡ると、2000年5月以来のなつかしい町並みに出会えました。もう一度ここに来ることができるとは・・・。
 チェックイン後一服してから、ホテル近くの居酒屋で夕食。現地へ先乗りしていたホルンのS氏も合流して、全員無事にツアーをスタートできたことを祝し、念願のチェコビールで乾杯! 翌日には早速コンサートを控えていますがそれはさておき、もう一度このメンバーでチェコに来ることができたことをようやく実感したひと時でした。



●ヴァーツラフ・ハベル国際空港 (プラハ)

まもなくプラハに到着。
スポイラーを立てて減速中








初代大統領「VACLAF HAVEL」にちなんだ
空港名は
2012年の命名

無事に楽器と再会

空港からホテルへは貸切バスで。
大人の事情で費用は代理店もち


ブルダヴァ河畔の象徴的な風景
自分は15歳老けたが町は変わらない



●宴会の巻

ホテル到着



薄暗く蒸し暑いロビーの思い出

ほぼ毎晩お世話になった、ホテル近所の居酒屋

待望のビールで祝杯。これで1杯たったの150円

今回の仕掛け人、F氏(左)とS氏(右)。
全員が無事到着して一安心の様子


一品料理は300〜400円程度で
ボリュームがある。これはソーセージ


白身魚のフライを食す、
コンマスのS氏。下戸。

鶏の胸肉、ほうれん草とチーズ詰め。
塩コショウ控えめで味は淡白。

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kakko